ゴールデンウィーク明けに寝具業界を揺るがす大きいニュースが入ってきました。
近いところでは、京都西川のポリエステル原料の偽装問題が取り上げられもしましたが、大きく違うのはその扱い方。この時は社会面での扱いで終わりましたが、今回は朝日新聞の1面、大見出しでの報道に我々寝具業界に携わるものとして驚きを隠せません。私の知っている業界の方たちも連日ワイドショーのテレビ出演に大忙しだった様子。
新聞報道ではフランス産(一部他のヨーロッパ国産)と売られていた羽毛ふとんが、実は中国産だったということで、量販店などで売られている羽毛ふとんが調べられていました。固有名詞の企業名や団体名が出ておらずまだ続きがありそうな・・・。
さて、当店の羽毛原料ですがメインで取引しているメーカーがスイスビラベック社となります。洗浄や選別、製品の完成までを同じ場所(スイス)で一元管理のもと行われており、完成品を輸入しています。中国や台湾に工場はありませんし輸入に際しても直行便で日本に入れていますので、第三国を経由していません。また、
羽毛を使用した製品ならびに繊維製品のテストに関するリーディングプロバイダーである IDFL (International Down and Feather Testing Laboratory)の発行するDOWNPASSを取得しています。 DOWNPASS のそもそもの趣旨は、 Live plucking(生きたままの状態で羽毛を採取)していないことの証しなのですが、現状では一番信頼のおけるヒストリーなのかなと個人的には判断しています。
いずれにしましても、私も寝具専門店と屋号をつけて商いしているわけですから、紙切れに左右されることなく、また、国の好き嫌いの感情に揺るがされることもなく、良いものは良い、悪いものは悪いと判断できるお店でありたいです。嘘はダメだよ!