今日ご紹介しますのはスイスの高級カバーリングブランド<SCHLOSSBERG>シュロスベルグブランドです。
日本のデパート(百貨店)をイメージしていただきたいのですが、ふとんカバー売り場はふとん売り場と一緒。この当たり前はドイツやフランスではちょっと違います。近くにある場合もありますが、大抵の場合フロアが違って、「カバーリングコーナー」として独立していることがほとんど。まあこれだけカバーリングを大事にしているといえます。
1833年に創業といいますから、調べてみると日本では「大塩平八郎の乱」だとか水野忠邦が老中になり活躍した時代。そんな時代から生地を織ってたのですから、ヨーロッパの寝具文化の深さは計り知れません。「スイスコットン」といえば世界のセレブが愛用もし、また一度は身にまといたいと憧れる生地の代名詞。もっとも今ではコスト削減のあおりからその生産拠点はイタリアやリトアニアなどに分散はしているようなのですがクオリティの高さはもちろん維持されています。
100番手以上の細番手の綿糸で極細に織られた生地に自然界の花をモチーフにしたデザインが彩られます。この染色の技術の高さも<SCHLOSSBERG>
誰もがデザインの放つ色彩にくぎ付けとなりますが、これは最低でも10~15色以上の色数を使っているから。日本の布団カバーといいますと、せいぜい4色あればよい方。
同じデザインでありながら、「サテン織り」と「ジャージィ(ニット)素材」があります。織りのまったく違う生地なのに同じデザインを再現しています。技術的にもコストの面から考えても到底信じられません。
「ふとんカバーなんて中身の布団が汚れないためのもの・・・」なんて考えを根底から覆すカバーなんです。
今回は、<SCHLOSSBERG>のデザイン構想から製品化するまでを動画でアップしました。8分程度に凝縮されていて、とても素敵なイメージビデオのようです。ご覧ください。