
東京地方は空梅雨。土から離れた生活は雨が降らないと快適ですが、作物への影響を考えると多少不安な今日この頃です。さて、
消費者庁が管轄する家庭用品品質表示法が改正されます。この言葉一般の方にはあまり馴染みがないようですが、実は皆さん日頃からよく目にする洋服などについているネームタグ(品質表示)のことといったほうが分かりやすいかもしれません。
この洋服は組成は何々で、洗濯方法はこう洗いなさい、などが記載されています。

昨年(2016)の12月1日にこの洗濯絵表示の図柄が新しくなったのは、ニュースなどでも話題になりましたので知っている方も多いかもしれません。それに引き続き、この2017年4月1日からも変更点があり、寝具指導士の自分としては見過ごせない変更点が含まれていました。
大きくは、これまで品質表示の縫い付けが免除されていた、「帽子、ストール、マフラー類」にも品質表示の義務付けが実施されます。スラックスの裏地の組成も加えて表記しないといけなくなりました、これらはアパレル関係に影響がある内容になります。
寝具に関しては毛布の大きな変更点です。例えばカシミアの毛布、今までは・・・
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グランド(たて糸)/ポリエステル100%
毛はね(よこ糸) /カシミア100%
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↑「カシミア100%毛布ですよ、」と販売してOK。
このようなルールでした。
※だから日本のカシミア毛布は風合いが硬いのです!
今後はこの場合、カシミア100%とうたってはいけません。
これからは・・・・
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たて糸/ポリエステル100%
よこ糸/カシミア100%
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「カシミア50%毛布」と販売しないといけません。
※ある意味当たり前。
当店で扱っているイタリアMarzotto(マラゾット)社のカシミア毛布は、
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たて糸部分/カシミア100%
よこ糸部分/カシミア100%
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当然ながら本当のカシミア100%毛布です。
日本がやっと世界基準のルールに追いついたといって良いでしょう。
私個人としてはこの日本のルールを逆手にとって、
「イタリアの毛布は、だから風合いが良いのですよ」
と説明してきただけに、この改正に複雑な一面もありますが、
日本の寝具業界にとっては良い方向と考えますので、
まがい品やわかりずらい商品の排除になれば幸いです。
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