今の時代、敷きマットの素材といえばウレタン(スポンジ)やスプリングが主流です。そういえばテグス(釣り糸)を使用した敷きマットも最近では有名なところ。。。
でも、世の中には天然素材オンリーのマットレスもあることをご存知でしょうか?
ヨーロッパでは一部の貴族だけが使用するといわれる「馬毛」(ばもう又はうまげ)がそれです。馬の毛100%が最高級といわれ、シングルサイズの価格で100万円はする超高級マットレスです。
馬の毛ってどこの毛でしょう??
シッポの部分とたてがみの部分の毛です。ほんのわずかしか取れないことから希少価値が高く、一部のお金持ちさんしか寝ることが出来ない素材です。
ヨーロッパの貴族はお城に住み馬を飼います。猟や乗馬を楽しむためです。
必然的に馬の世話をする馬番が必要になります。
馬番は馬の毛並みを整えるために毎日馬の体やシッポ、たてがみをブラッシングします。その際、ブラシに付着した馬毛を保存しある程度の量になったらそれを売って自分のこづかいとしていました。
馬のしっぽはそのままだと直毛です。そのままではクッション性能がありませんので、三つアミの状態でスチームを掛けてクリンプを施します。人間の髪の毛にパーマをかけることと同じです。
ドイツの展示会で初めて見て、実際横になってみましたが体が必要以上に沈みこまず、それでいて体に添うように馴染む感じは初めての寝心地でした。
いつかこんなマットレスを当店のお客様に紹介したいなと思いましたが、今回やっとその夢がかなう日がきました。
馬毛マットレスが日本に、当店にやってきました。馬毛100%は制作に時間も要したいへん希少価値が高いものでさすがに断念。そこで、中芯にこれも天然素材のラテックスを入れてその外側の部分を馬毛でサンドイッチ。100%自然素材にこだわる部分はゆずれません、妥協しないマットレスが完成しました。
人は自然の一部です、ならば寝具だって自然素材がいいに決まってます。スポンジ(ウレタン)なんかに寝ていてはだめです。
今でしたらお店で体験可能ですので、馬毛の寝心地未体験の方はぜひともお試しを!